青山・表参道に佇むバーラジオ カクテルとフランス料理 尾崎浩司の世界
バーラジオのカクテルブックには美しいカクテルグラスの写真が多く掲載されています
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ご家庭で美味しく作れるカクテル
“カクテルの王様” ドライ・マティーニ
Dry Martini


1920年頃に誕生したと言われるマティーニですが、これのレシピは驚く程に簡単です。
・ドライ・ジン 45ml
・ドライ・ヴェルモット 15ml
・オレンジ・ビター 2〜3滴
・オリーブ 1個
・レモン・ピール 1枚
ドライとは辛口の意味。ジンとヴェルモットの合計が60ml位が基本。ジンの比率が多くなる程ドライです。普通のマティーニはジン40mlヴェルモット20ml程度の割合です。
ミキシンググラスに氷を入れ、材料を注いでよくステアしカクテルグラスに入れる。オリーブを飾り、レモンピールを振りかける。
ドライジンは蒸留酒の中で安価な物の一つです。辛口でやけにきつい口当たりです。この荒っぽい安酒がヴェルモットと合わされる事で深い味わいに変化します。荒くれ男がレディと結ばれて紳士へと変化するのです。その変化とはステアする事で起きます。誰にでもすぐに作れるカクテルなのに、本当に美味しいマティーニを作るのはバーテンダーでもとても難しい事です。Barに行って自分の好きなマティーニに出会えたとしたら、そのバーテンダーに作り方のコツをたずねてみて下さい。マティーニでその作り手の腕前はほとんど解るというものです。
【マティーニの味わいかた、注文のしかた】
グラスを手に取り、まず香りを楽しみます。そしてやや多目の一口を飲みます。ごく少量の一口ではきちんと味が解りません。オリーブは前半に食べると、残りのマティーニが一層美味しく感じられます。オリーブが嫌いであればオーダーの際にそう言います。既に入っていれば飲む前に取り出してしまう。オリーブの種は人目に付かぬよう処理してください。美味しいマティーニはトロリとしてまろやか。良い残り香が口一杯に漂います。ジンとヴェルモットが良く溶け合い、別の美味しさへと高まっているのです。反して良くないマティーニはやけにきついか水っぽいかのどちらかで、ジンとヴェルモットがバラバラに感じます。マティーニのアルコール度は水割り2杯分の強さです。少し軽い口当たりがお好みでしたらマティーニ・オン・ザ・ロックを注文しましょう。マティーニは冷たさが消えないうちに飲み終わってください。オリーブは好みで2粒とか3粒とか注文が出来ます。Barできちんとマティーニをたしなむ事が出来れば、あなたの素敵度はかなり高いです。
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マンハッタン
Manhattan
・ライ・ウィスキー 45ml
・スウィート・ヴェルモット 15ml
・アンゴスチュラ・ビターズ 1ml
ミキシンググラスに大き目の砕氷を2〜3個入れ、材料を注ぎステアします。ライ・ウィスキーはライ麦が原料のおだやかな味です。代わりにスコッチ・ウィスキーを使えばロブ・ロイという名前のカクテルに変わります。バーボン・ウィスキーをベースにすれば香りの強いバーボン・マンハッタンが出来るという訳です。お好みのウィスキーで色々とお試しください。バーでは飾りに甘いビン詰めのチェリーを底に沈めて出しますが、生のチェリーだとよりお洒落ですし、何も飾らないのもすっきりとしてうんと大人向けのマンハッタンという感じです。
【ステアとシェーク・1】
カクテルを作る方法に、大別してステアとシェークがあります。ほとんどのカクテルがそのどちらかで作られます。ステアとはミキシンググラスに氷を入れ、バースプーンでかき回して作ります。
シェークとはシェーカーの中に氷を入れ、勢い良く振って混ぜます。どちらの方法も、その目的は材料を混ぜ合わせて美味しさを引き出す事と、冷やす事にあります。そしてそれぞれの違いとは何でしょうか。
まずステアです。この方法は静かにかき回すだけで泡立たない。空気は混ざり込みません。出来上がりのカクテルは透明に澄んだまま美しく、味はシャープです。材料の持ち味がはっきりと解ります。ステアで作るカクテルの代表がマティーニとマンハッタンです。
シェークはシェーカーの中に氷と材料を入れ、力強く振って混ぜ合わせます。この方法は液体の中に空気が混ざり込んで泡立ちます。ステアに比べると氷が幾分多く溶け込みます。卵や生クリームや砂糖など、溶け難い材料を使う場合はシェークの方法を取ります。プロのバーテンダーは毎日練習してステアとシェークの技術を磨きます。
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サイドカー
Side Car
・コニャック 45ml
・オレンジ・リキュール(グランマニエ又はコアントロー) 15ml
・レモンジュース 15ml
材料と砕氷をシェーカーに入れてシェークします。甘酸っぱくさわやかで誰もが好む味です。ベースのコニャックをジンに代えればホワイト・レディ。ウォッカにすればバラライカ。ホワイト・ラムにすればX・Y・Zというカクテルです。手順としてはまずレモンを搾っておき、シェーカーに酒とレモンジュースを注ぎ、シェーカーの表面に薄く霜が付く位に強く振ります。途中で蓋がはずれぬように、注意して振ってください。手早く要領よく、そして気力を込めて振る事が美味しいサイドカーを作る上でのポイントです。最初の頃は水っぽくて薄味の、情けないカクテルになってしまう筈です。見た目にカッコ良く、心地良いリズムと響きで振れるよう練習をなさってください。シェーカーの口から気泡混じりの、トロリとした冷たい液体が出て来るようになれば合格です。
【ステアとシェーク・2】
シェークをする場面はバーテンダーにとってここぞという見せ場。アメリカやヨーロッパではあれあれと思う位大げさで自信たっぷりに、日本のバーテンダーは照れ気味に振ります。私は大勢のバーテンダーのシェーキングを見て来ましたが、ほれぼれとする程素晴らしい場面を、残念ながらまだ見た事がありません。
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キールロワイヤル
Kir Royal
・冷やしたシャンパン 120ml
・クレーム・ド・カシス(カシスのリキュール) 10ml
カシスをシャンパングラスに注ぎ、その上に冷えたシャンパンを注ぎ足します。カシスがグラスの底に沈んでいたら、そっとかき混ぜます。
食前酒として名高いキール・ロワイヤルはほんのりと甘く、エレガントです。レディとジェントルマンが召し上がるのに適しています。レストランで是非どうぞ。ドレスアップした二人だと決まりです。バーでも洒落た店であればこのカクテルが出来ます。食前には限りません(女性がこれを希望したら今夜OKよ、という合図でもありますが、そんな事は知らずに注文している場合もありますので。早とちりすると困った事態を招きます)。
【レディファーストの心】
近頃マナーというものを教わる事が減ってしまいました。だからなのか、きちんとわきまえた人も減ってしまいました。残念な事だと感じます。良いマナーの人を見るととても気持ちが良くなります。皆優しく幸せな気分になります。マナーの良い人は周囲から愛され尊敬されます。ですから良い扱いを受けられるのです。よって本人も幸せになれます。
総ての女性を大切に、姉妹も母も祖母も友人にも皆に優しく丁寧に接しましょう。レディファーストの心です。そして総ての男性にも、店側にも紳士的にお願いします。そうすれば御本人も素晴らしい待遇を得られます。後は素敵な時間を過ごして戴くばかりです。
女性や目上の人と一緒する場合、先に席に着くのは女性や目上の人です。オーダーもそちらが先です。何もかもがそうなります。ジェントルマンシップなのです。
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